額田城跡

額田城跡

額田城は、佐竹氏4代義重の第2子義直が額田を領して額田氏を名のり、鎌倉時代の初期(13世紀)に築きました。
額田氏は、佐竹氏系額田氏10代170年、小野崎氏系額田氏7代165年、江戸氏系と合わせて335年続きました。その間に整備拡張されてきた城跡は額田のほぼ中央にあります。現在、初代義直の供養塔が鱗勝院にあり、城域を示す堀跡は引接寺、阿弥陀寺、額田神社周辺にと広範囲に及びます。
本丸跡、二の丸跡の形はほぼ完全な姿で残っており、那珂市文化財に指定されている。

額田城跡 アクセス・周辺情報
  • 所在地:那珂市額田南郷103
  • 連絡先:額田城跡保存会
  • TEL 090-1453-1903

鈴木家のヒイラギ(額田南郷43)は、額田城跡三の丸の土塁上部にある。
鱗勝院(額田南郷558-2。額田氏の菩提所。市指定のスギの巨木がある)
引接寺(額田南郷429)
額田神社(額田北郷417。 樹齢600年の山桜がある)

ウユバリ
ウユバリ(那珂市歴史民俗資料館提供)
鈴木家住宅

額田城跡で観察・体験できること

樹木、野草、野鳥、昆虫

樹木: スギ、ヒノキ、クヌギ、イチョウ、ヤマザクラ、ハンノキ
野草:コウホネ、ウバユリ、ヒガンバナ、ドクダミ、コバギボウシ、ホタルブクロ、ノカンゾウ、オドリコソウ、ツリフネソウ、ヒヨドリジョウゴ
野鳥:キジ、フクロウ、コジュケイ、コゲラ、メジロ、シジュウカラ、モズ、ムクドリ、キジバト、マガモ、アオサギ、シラサギ
昆虫:オオムラサキ、ミドリシジミ、キスジアゲハ、ムラサキシジミ、オニヤンマ、シオカラトンボ、イトトンボ ほか

学習の狙いと内容

生き物を観察しよう

生き物をさがし、観察し、スケッチする。

季節と生き物

四季の生き物の活動の様子を観察記録する。一年間記録してきた資料を分かりやすく整理してまとめる

生き物とその環境

生き物に適した環境について考える。

守ろうぼくたちの手で

生き物を守るためにわたしたちができることについて話し合う。

自然の美しさ

自然の美しさや畏敬の念について話し合う。

つながりあう自然

自然界の中で共存しあう生き物について調べる。

つながりを感じよう

自分の身の回りの水や空気、温度、生き物などがつながっていることを感じあう。

同時に学習できる文化財など

伊達正宗からの起請文、鹿島八幡神社、鈴木家住宅とヒイラギ

伊達正宗からの起請文
1589年伊達正宗から太田佐竹挾撃を誘った起請文。やがて水戸徳川家に仕える。

鹿島八幡神社
鹿島八幡神社(額田神社)

鹿島八幡神社(額田神社)
額田神社ともいいます。1063年の創立といわれ、誉田別命の神(すべての産業繁栄の神)を祭っている。1694年水戸光圀は、額田の鹿島明神社に八幡社を統合し、額田鹿島八幡宮を合祀建立した。3年に1度の額田まつり大祭が行われる。樹齢600年のスギの巨木がある

鈴木家のヒイラギ
鈴木家のヒイラギ

鈴木家住宅とヒイラギ
鈴木家は、水戸藩時代庄屋を務めた旧家であり、光圀が西山荘への往復途中立ち寄り、その宿泊にも用いたとされる書院がある。書院は主屋などとは別に離れ座敷として建っていて、1687年光圀が宿泊するために建てられた。樹齢約250年のヒイラギが、額田城跡三の丸の土塁上部にあり、「鈴木家のヒイラギ」として知られている。市指定天然記念物。推定樹齢約250年、樹高約16m、目通幹周囲24m、根回り5.9m。