古徳沼

古徳沼

古徳沼は関東地方でも有数のオオハクチョウの飛来・越冬池。
毎年11月に入ると3000kmも離れたシベリヤからオオハクチョウの家族が古徳沼に渡ってきます。
北海道から東北地方の池や沼で休憩しながら茨城県まで渡ってきますので古徳沼のオオハクチョウが一番多くなるのは1月中旬以降。渡ってきたオハクチョウは池の水草の他に一日中周辺の田圃に出かけて刈り取られた稲の2番穂などを食べて越冬します。
3月に入ると徐々にシベリヤに向けて旅立ちます。
オオハクチョウの他にコハクチョウも渡ってきます。コハクチョウは古徳沼で休憩した後さらに県南に渡って行って越冬します。
これらのコハクチョウは2月末から3月には県南からシベリヤに向かうとき一部の群れは古徳沼に立ち寄ります。
観察時期は冬が最適です。
古徳沼は、もともとは農業用の溜池でした。昭和41(1966)年に3羽の白鳥が飛来して以来、年々数が増え、現在ではハクチョウの飛来地として有名です。

古徳沼 アクセス・周辺情報
  • 所在地:那珂市古徳
  • 連絡先:那珂市観光協会
  • TEL 298-1111

野鳥についての専門的な問い合わせについては、日本野鳥の会茨城 TEL 029-224-6210 植竹 孝

古徳沼と古徳城跡遠景

一ノ関ため池親水公園で観察・体験できること

野鳥

オオハクチョウ、コハクチョウ、マガモ、ヨシガモ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、オオタカなど10数種。
古徳沼周辺の20年間の観察で130種の野鳥を観察。1.2kmの古徳沼散策尾が整備されている。
古徳沼周辺では、野草や昆虫も観察できる。
周辺の田で、ゲンジボタル、ヘイケボタルを6月下旬から7月上旬の蒸し暑い夜20時ごろ見られる。

学習の狙いと内容

野鳥を観察しよう

名前を記録する。数をかぞえる。スケッチする。

季節と野鳥

四季の野鳥の活動の様子を観察記録する。一年間記録してきた資料をわかりやすく整理してまとめる。

野鳥と越冬

野鳥は越冬などなぜ渡りをするのか話し合う。

野鳥とその環境

野鳥に適した環境について考える。

まもろうぼくたちの手で

野鳥をまもるためにわたしたちができることについて話し合う。

同時に学習できる文化財など

古徳城址

古徳城跡 三の郭
古徳城跡 三の郭

古徳沼のすぐ北側の台地にある。山林化しているが城址には空堀などの遺構が残っている。「古徳永正記」という伝記本にこの城について記載がある。1375年古徳民部大輔義純によって築かれた。 義純は大掾氏七代大掾義幹の次男で、古徳庄を領して古徳氏を称した。のちに江戸氏に使えたが、1514年江戸氏の内乱に巻き込まれ古徳城は江戸氏の大軍に攻められ炎上落城、古徳氏は討死し一族は滅亡したという。