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上市段丘れき層(うわいちだんきゅうれきそう) |
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戸2613 県植物園と県きのこ館の間の道路を那珂川の方向へ向かって下る坂の途中の左側の崖に分布している。 |
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檜山英治 TEL 297-0629 |
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れき(礫)とは小石、れき層とは小石の層、という意味である。日本の国土は雨がちで降水量も多いため、多くのれきが河川に運ばれ堆積(たいせき)する。とくに河岸段丘堆積物として残された段丘れき層は、台地を構成する。 れき層は、肉眼で観察できる要素が多くある。そのため、堆積様式(ようしき)や供給地(きょうきゅうち)などに関する情報を与える。 崖は、雑木や雑草で覆われており、れき層は観察しにくくなっている。 |
上市段丘れき層は上市段丘の最上部に位置し、およそ7万年前の河原をつくっていたものである。このれき層は、大内、田崎、戸、上国井、田谷、豊喰、西木倉、中台木倉、中台、後台などに分布している。層の厚さは5-6mである。れき種は、通常直径5cm以下の八溝山地・阿武隈山地に分布する中古生層の砂岩、チャート、頁岩(けつがん)、花崗岩(かこうがん)、石英斑岩(せきえいはんがん)、安山岩(あんざんがん)などの円形-亜円形状れきからなる。下流部ほど砂泥質層を多く含む。
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