小場江堰用水路と下江戸揚水機場取水口

小場江堰用水路

用水路は三面側溝化されています。
耕作時などに那珂川から上がってきた魚類を見ることができますが、捕獲などは流れが急速で危険です。
また、7月から9月にかけて大雨により用水路の水位が高くなり、水深が1m以上になる場合もあります。

小場江堰用水路 アクセス・周辺情報
  • 所在地:西下江戸揚水機場取水口は下江戸1462-1付近
  • 連絡先:那珂市農政課
  • TEL 298-111

小場江頭首工については、那珂川統合土地改良区 茨城県水戸市飯富町5310 TEL 029-222-9981

下江戸揚水機場
下江戸揚水機場

観察・体験できること

小場江堰用水路、下江戸揚水機場取水口

水戸藩(徳川頼房が藩主)は那珂郡・久慈郡・多賀郡28万石を領したが、最大の穀倉地帯は那珂郡であった。
だが、郡内は河岸段丘が発達していたため水の便が悪く、たびたび水不足に悩まされた。
頼房は、新田開発の促進には用水路整備が欠かせないとして、那珂郡下江戸(現那珂市下江戸)付近で堰(せき)を建設して那珂川から取水し、用水路を建設した。
この用水路は、永田義衛門(のちに、那珂川久慈川沿岸灌漑の父と呼ばれた)・勘衛門父子が建設した。これが小場江用水路であり、1656年に完成した。これによりはじめて那珂台地での安定した稲作が可能となった。
取水口は、堰の「水のり(取水機能と水の流れ)」が悪く、堰をその後上流の常陸大宮市(旧那珂郡大宮町)三美地先に移り、ここに可動堰を1678年に建設、現在の小場江頭首工となった。

学習の狙いと内容

小場江堰用水路の歴史

小場江堰用水の歴史を学ぶ。

小場江堰用水のたいせつさ

小場江堰用水が灌漑(かんがい)設備として果たしてきた役割を学ぶ。

揚水のしくみ

那珂川からの取水のしくみを学ぶ。