門部調整池で観察・体験できること
久慈川で生息する魚類
久慈川下流部では多くの堰(せき)と揚水機場にて取水を行い、周辺の水田を灌漑(かんがい)している。
この揚水機場はその一つである。この揚水機場につながる調整池は、久慈川が増水したとき、久慈川とつながり、池には久慈川で生息する魚類が生息している。すなわち、久慈川の「湾処(ワンド)」となっている。
年に一度、調整池の水を抜き、魚類などを捕獲・観察する会が子どもも参加して開催されている。
オイカワ、カマツカ、コイ、エゴイ、フナ、モクズガニなどがつかみ取りされる。
学習の狙いと内容
- 川のなかの生き物
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久慈川下流のなかの生き物の様子を知る。
- 調整池の役割
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農作物を生産するための調整池の役割について考える。
- 揚水機場の役割
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揚水のしくみと揚水機場の役割について学ぶ。
同時に学習できる文化財など
白河内古墳群2号墳(市指定文化財)
装飾古墳「水鳥」。白河内古墳群は、門部字白河内の集落内に点在する古墳群である。2号墳は、直径約12m、高さ約1.2mの円噴である。横穴式石室が開口している。
石室の奥壁石材に樹木二本とその下に水鳥を表現した線刻壁画が描かれている。立木に水鳥が描かれている。
この壁画は7世紀初頭・古墳時代のものと推定されている。死者の霊が鳥に乗って天上界へ昇るとの信仰があった。
この壁画は、1961年頃木崎中学校生徒・職員によって発見された。
歴史的価値が高く、内外に知られている。
装飾古墳がもう一つあったが破壊されたとのこと。この前方には前方後円墳がある。
所在地:那珂市門部3921
普段は調整池の周りには囲いがあり、中には入ません。