第三紀層の上の那珂台地の地質について
下末吉海進によって形成された約12-13万年前の「見和層」が堆積し、那珂台地の久慈川と那珂川沿いには、約7万年前の河成の「額田段丘れき層」と「上市段丘れき層」が分布しています。さらに台地の表層には、粘土層とその上位に関東ローム層が全面的に堆積しています。
関東ローム層で観察・体験できること
関東ローム層の露頭
ロームとは粘性質の高い土壌であり、ロームで構成された地層をローム層という。
第四紀後期の関東ローム層は、那珂台地、瓜連丘陵および周辺部の段丘面を広く覆い広域に分布している褐色の風成火山灰層で、厚さは最大で5m前後である。ほぼ塊状均質で中部には鹿沼軽石層を挟在する。
鹿沼軽石層は約3万年前赤城火山から吹き上げられ西風に運ばれたもので、1-2m大の軽石層を主とする降下堆積物で、特有の黄白色を呈している。
およそ50年前ごろには、軽石層下部に幅100mにわたって見和層上部や河岸段丘の堆積構造が見られた。
学習の狙いと内容
- 関東ローム層の成り立ち
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関東ローム層がどのようにしてできたかを学ぶ。
- 那珂台地の成り立ちを調べよう
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わたしたちの住んでいる那珂台地の成り立ちや地質について学ぶ。