河岸段丘は、「河川に沿って片側ないし両側に分布する階段状の地形で、谷底平野が川の侵食の復活のため河床より高く台地上になった地形」と定義されています。
氷河時代に海水面が下がり、河川は底を削られ深い谷を刻みます。そこで河原が水面より一段と高くなります。
氷河時代が終わると海水面が上がり、砂れきの堆積により川幅を広げます。大洪水にも同じようなことが起こります。
これらが繰り返し起こって数段の河岸段丘がつくられます。
上市段丘で観察・体験できること
上市段丘
那珂台地の南西縁の那珂川沿いには那珂台地主部より一段低い河岸段丘がある。上市段丘と呼ばれている。
上市段丘は、大内、田崎、戸、上国井、田谷、豊喰、西木倉、中台木倉、中台、後台などに分布し、下流へはひたちなか市街北方の海岸まで延び、上流へは、那珂川が八溝山を横断する峡谷部(きょうこくぶ)までも断続的(だんぞくてき)にのびている。台地主部との高度差は、戸付近より上流では、ほとんど認められなくなる。段丘面はいちじるしく平滑である。
段丘は、段丘面やその下位のれき層などの構成物の状況から、約5万年前形成されたものと考えられている。
学習の狙いと内容
- 河岸段丘地形の成り立ち
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河岸段丘がどのようにしてできるかを学ぶ。
- 上市段丘の成り立ち
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上市段丘がどのようにしてできたかを学ぶ。
- 那珂台地の成り立ちを調べよう
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わたしたちの住んでいる那珂台地の成り立ちや地質について学ぶ。
上市段丘れき層の特徴